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日本の歴史。

後輩と二人、ラッフルズホテルからタクシーに乗ったところ、突然タクシーの
運転手から、『俺は日本の歴史を勉強してる。』と話しかけられた。
『日本が何をしたか俺は知ってるんだ。韓国も言ってる。』
同乗した後輩が先に降りる事になっているので、『お一人で大丈夫ですか?』
と心配しながら降りた後、話かけても黙りを決め込まれてしまった。
こちらも韓国がベトナムでした行為を言おうかなと一瞬思ったけれど
降りるまで黙っていた。19歳のインド系のシンがポーリアンだった。
続いてコミュニテイセンターで入会する日本人の太極拳申し込みに
付き添って受付に行くと、50過ぎの窓口の受付のおじさんが
申し込みの生年月日を書いている彼女に1942年じゃないのか?
と言う。勿論戦後生まれだから書類を書いてる彼女ははあ?と
言う顔をした。タクシー事件があったのでピンときたけれど
そう、私達は戦争が終わって兵隊さん達が帰って来てから生まれたの、
と答えた。彼はそれ以上言わなかったけれど年齢を聞くと55歳だそう。
見るからにマレー系。申し込んだ女性はシンガポールに来てまだ4ヶ月。
何の事やらわからない様子。英語もわからないこともあって何を言ってるか
わかりませんでした、とのこと。







この話の以前に大学で習っている太極拳仲間の大学教授夫人で本人も病院の
管理マネジャーと話していたところ、突然、亡くなった母は絶対に日本に
行かなかったのよ。母の兄弟が日本軍に殺されたからね。と言われた。
彼女自身は日本が好きで良く旅行するそうだけれど、彼女の家族のうちでは
日本についての感情は別のものがあるようだ。
タクシーの事件はつい最近のことだけれど、シンガポールに来てから
初めての体験だった。韓国人の派手なパフォーマンスはあまり恵まれない
環境にいる人にとってはわかりやすい感情なのかもしれない。
この国が血清の塔という史跡のある国であることは間違いないのだ。
昨日、日本語スピーチコンテストの高校生が北海道、帯広市に招かれ
ホームステイをした体験談の会に参加した。5日間の一般家庭に
ホームステイした高校生達はとても楽しそうだった。
今年は雪も少なかったそうだけれど北海道の味を堪能したようで
多くの高校生がじゃがいもや蟹、しゃぶしゃぶの写真を紹介。
北海道の豊かな自然に感動したようだ。なにしろシンガポールの
自給率は10%しかないので北海道のような豊かな土地はとても
魅力的に映るに違いない。コンテストに優勝するくらいなので
日本人と見間違うほど達者な生徒もいるが北海道の受け入れ側が
驚いたのは全員3カ国語でスピーチ出来る事だったそう。
北海道での彼等のスピーチはそれぞれ日本語でなくフランス語や韓国語
というから驚く。若く優秀な彼等だからこそ、なのかもしれないが
今回のタクシーのような経験をすると達者な韓国人の英語を見習って
もっと日本人も英語でのコミュニケーション能力を磨く必要があると
思う。過去のこともだけれどこれからの未来について語り合える
能力が必要なのではないかと。
by gokurakucyo | 2014-01-19 21:57 | Comments(0)

シンガポールの徒然を綴っています。


by ストレリチア