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Speaking English.

ここ、シンガポールでは英語がしゃべれなければ仕事はない、といわれる。
タクシーの運ちゃんでも英語を話す。なんとなればこの国はミングル社会だからだ。
中国人、マレー人、インド人、その他の国の人達が一緒に暮すとなると共通語が
必要だ。ただし、その英語はそれぞれの国訛で、これが英語?というときも多い。
昨晩、忙しくて出来なかったトーストマスターズのプロジェクト2をやっと終える
事が出来た。トーストマスターズでは入会すると宣誓のあと、1から10までの
プロジェクトをこなさなければいけない。最初の1は自己紹介なのである意味、
はじめましてスピーチだ。本当のスピーチは毎回の課題に沿って2から始まる。
2の課題は5分から7分の間にスピーチをまとめて、聴衆に自然にスピーチの
構成が理解出来る話かどうかを問われる。まだまだ語学力の不足している私の
テーマは私にとって英語を話すことは?というものだ。
こんなに英語を勉強する羽目になったのはこの国での私の苦い経験による。
日本での手術の失敗が分かって、シンガポールの先進医療のスペシャルドクター
の診察を受け、そのまま1回目の手術に臨んだあと、2回目の手術の前の
点眼液を看護婦が渡すのを忘れてしまったのだ。
気付いて問いただすも大丈夫と答えるだけ。あんたは医者じゃないだろうと
言いたいけれど言葉も出て来ないし、第一私の発音では相手がわからない。
仕方なく娘にドクターに手紙を書いてもらって事なきをえたけれど、
その後の看護婦の応対のひどさにあきれるばかり。
あやまるどころか子供扱いの命令形の英語に、これじゃいかんと発奮したのが
英語の勉強の始まりだった。しかし習いはじめたはいいけれど
ボードの字は見えない。ゲームをしてもよく見えない。若い人達にまじって
のろのろ学習する自分にがっくりした。しみじみ歳を感じる毎日だった。
ブリテイッシュカウンセルの教師もさぞや面倒な生徒だったろう。
聞くのも話すのも良くわからないくせに、読むのや文法は時間がかかっても
わかるので、映画になったさゆりの原作を簡単にした小説を教材にした時は
水揚げだの芸者の話だのを話題にすることに我慢がならず、ブリテッシュ
カウンセルのスタッフに文句を言いにいったほどだ。世界中から来ている
生徒達に陰湿ないじめの描写で描かれる芸者の世界を教材にするなんて
我慢できなかったからだ。英語はともかく私のクレームに閉口したよう
だったけれど。ともあれ途中からこの教材はたち消えになった。
話すレベルは幼稚園でもあたまは充分お年寄りなのでこのギャップは
かなり大変だった。それでもしぶとく頑張ったおかげで例の生意気な
看護婦も大人の扱いをするようになり、3ヶ月毎に今も通っている
病院のスタッフはにこにこしながら応対してくれこの間は電話で
アポイントの変更をお願いしたら、空いてる時間に入れるからと
までいってくれるようになった。ひどい看護婦のおかげで今は英語で
スピーチするまでになれた。彼女に感謝すべきかもしれない。
そういう訳でスピーチは看護婦の逸話から英語が私のシンガポールの
生活を地獄の状態から天国に変えたお話にまとめ無事プロジェクトを
終える事が出来た。私にとってSpeaking Englishはシンガポール
そのものかもしれない。
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by gokurakucyo | 2014-07-20 00:25 | Comments(1)

シンガポールの徒然を綴っています。


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