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パトリック君。

おめでとう、一位はパトリックさん。
先週の日曜日、日本語スピーチコンテストの結果発表の
瞬間、一番後ろの席で私はほっと力が抜けてしまった。
パトリック君20歳。私が3年間,毎月2回、日本人会で個人的に
日本語検定1、2級レベルの外国人を無料で教えている
生徒の一人だ。3ヶ月前位に自信満々に私のレッスンに参加。
でも彼の日本語はお笑い大好きで学んだというあやしげな
関西弁風の外国人独特のもの。にもかかわらず、日本語スピーチ
コンテストに優勝したいと言う。あらま。
若いシンガポール人の日本語を話す人達は結構自信満々。
日本人の英語コンプレックスとは大違い。
ちょっとしゃべれると自信満々に主張する。
それにとても野心的。
私の台湾人の友人曰く、シンガポール人っておばかさんよね。
え?と驚く私に、だって、料理はナイス、景色はナイス
人もナイス、何でもナイスなんだもの。
他にいろいろ表現があるでしょう。凄い、とか素晴らしいとか
信じられないとか言葉に尽くせないとか、ね。
どうやらシンプルな表現に表れるようにとてもストレートな
感情を持ち、表現も極めて直球を投げるということらしい。
そばにいた上品なニョニャのシンガポール人の女性苦笑い。
国の歴史が50年しかないということや、季節が変わらないと
いうこともあってか考え方も感情のあり方もためらいなくシンプル。
まっすぐに未来を信じるパトリック君はその典型かも。
僕、一位になりたんです。ためらいもなく言う。
約束は出来ないけどね。ベストは尽くしましょう。
ということで始まった個人レッスン。一回4時間くらい
夕食をごちそうする事も。兵役中の彼、時間はありますと
とても熱心。コンテストまでの1ヶ月半くらいの間にあまりに
熱心に教えたため、スペシャルボーイフレンドの我が息子に
誰が一番大事か分かってる?俺と話す時間もないなんて
ただでそんなにやる必要ある?とこぼされる始末。
もともとシンガポールのドクターに眼を救われた思いから
何かこの国にお返ししたいと思って始めたボランテイア。
でも触れ合った日本を愛してくれる外国人の人達にとって、
私は日本そのもの。外国では個人でなく国の代表でもある。
そういう訳で一番をお約束したのでベストを尽くさざるを
得ない。コンテストの前日11時までイントネーションと
アクセントの修正。彼、一生懸命なのだ。何故って、
当日思いを寄せている彼女を呼んでいたのだ。
20歳の人生経験少ないパトリック君にスピーチの感情移入
をするのはとても大変。あのね。好きだ、って大きな
声で怒鳴ったって通じないのよ。心を込めてささやいた
ほうがぐっとくるんだから。無理かなあ。
棒のように突っ立って、同じ調子で怒鳴るように
力を込めて話す彼にどうやって聴衆に心を通わせられるか
押したり引いたり大変。大きな挫折や裏切り、高揚感などを
経験しない極めて平凡な幸せな好青年なのだ。
悪戦苦闘の結果、ついに彼は自分の殻を破った。
彼を一度富士山に登らせてみたい。高いところからの景色を
見せてあげたい、それが一番の私の望みだった。
そして彼は富士山に登り、一週間の日本滞在をすることに。
終わってつくづくと若いというのは素晴らしい、と。
吸い取り紙のように吸収し、輝かしい未来を
信じられるのだから。ひととき私もその夢にふれたのだ。
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by gokurakucyo | 2015-07-15 00:19 | Comments(0)

Dancing ハイテイー。

ここのところ1月に眼の手術、3月に風邪、5月には歯、6月には。。。
と今年はやっぱり要注意の年のよう。いずれも大禍ないがなんとなく
無理を嫌って引きこもりがち。そんなところへダンスクラスの友人から
ホテルのダンスパーテイにとお誘いあり。
4つ星ホテルで軽食付きのダンスのワークショップ、24ドル。
日曜日のお昼過ぎ迎えに来てくれた彼女、ダンスにかなり嵌っているのだ。
私と言えば学生時代にソーシャルダンスでワルツを習ったきり。
最近姿勢が悪くなったと思い始めたダンスなのでまるっきりビギナー。
ホテルのバーで軽食とドリンク付きラインダンスでチャチャチャを
踊る。完全にローカルの世界。ほとんどが中国語。
ダンス好きの仲間が集まっているので皆顔見知り。
日本人も他の国の人もいない。唯一プロのフィリピーノのダンサーのみ。
完全なシングリッシュの世界。ヌードルもスープもケーキもフルーツも
お値段の割には美味しい。飲物も悪くない。
老いも若きもダンス好きが集まってとても楽しそう。
驚いたのはラインダンスが始まって流されたバックミュージック。
なんとご存知、清水港の次郎長ソング!
編曲はしてあったが、なんとも居心地の悪い事。
踊っているシンガポール人は誰独り知らないようだ。
友人にあのね、この歌日本のギャングのボスの歌なのよ、
と言うと、え?日本の歌なの。知らなかった。でもいいから
踊って踊ってと楽しそう。
彼女は月曜火曜日水曜日金曜日とダンスレッスンを受けていて
踊りっぱなし。私はと言えば圧倒されてケーキやフルーツをエンジョイ。
そのうち、彼女の友人が日本好きなのでいろいろな話で盛り上がる。
時々まわりの人の中国語が入る。ここ座って良い?
どうぞ。私達の踊りってね。先生がよくないとだめよね。
顔じゃないわよ。またしても中国語の世界。
それにしても明るく陽気なシンガポーリアン。
デモのようなワルツやタンゴ、ジルパ、友人は夢中で
踊っている。いいな、夢中になれるって。
いつか私も息子を巻き込んでワルツやタンゴを踊れるように
と思ってしまった。シンガポールでは男性の踊り手が少ない。
それが問題なのよ。だって男性は座って飲んだり食べたり
するだけで動かないか自分たちだけの楽しみしか求めない
んだもの。それでプロのダンサーを雇って練習するのよ。
毎週どっかのホテルでダンスのハイテイーをやってるから
いろんなところに行ってみるといいわ。
でもその前に体調を整えて練習しなくては。
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by gokurakucyo | 2015-07-05 23:36 | Comments(0)

シンガポールの徒然を綴っています。


by ストレリチア
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