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日本人。

呼吸法のレッスンのあと、あいにくの雨。
手術後初めての眼のドクターの診察に行くタクシーでのこと。
日本人なら予約は受けるよ、と言われる。
えっ、なんで?
だって日本人はおだやかで、英語が話せなくっても
ちゃんと紙に書いてみせてくれるからトラブルが
ないんだよ。正直、欧米人わさ、俺たちを見下して、
50ドル札を放り投げて払ったりするし、
フィリッピン人は渋滞になるとイライラして
道を変えろって無理言ったりするんだよ。
中国人は英語わかんないしね。ま、問題ないのは
日本人とマレー系かな。それに震災のときだって
コンビニでみんな列作ってちゃんと買物したんだよ。
あり得ないよ!みんな略奪する国が多いってのに。
あんまりベタ褒めされてちょっとリップサービスかも?
と思ったけれど結構本気。
実は、去年の今頃ローヘイパーテイに行く時
乗ったタクシーの運ちゃん、私をローカルと間違えて、
この間さ、日本人の二人連れを乗せたんだよ。まいったよ。
道が混んでるから他の道行って良いか?って聞いたら
良いって言うから、回り道したほうが早いと思って
回り道したら怒ってタクシー代ちゃんと払ってくれないんだよ。
年取ったほうの男がさ、これだけでいいはずだ、ってお金を
放り出して降りちゃったので若い男のほうがすまなそうな顔して
そのままついていっちゃた。で5ドル損しちゃったんだよ。
この道でさ。
ごめん、私日本人なんだけど。
とたんにタクシーの運ちゃんきまずそうな顔になってしまった。
降りるときに5ドル足して、ごめんね、これその男のぶん。
と渡すと、いいよ、いいよ、あんたじゃないんだから、と
言われる。でも日本人だからね、ハッピーニューイヤー。
あとで息子に話したら、かあさん、ばかだねえ、と言われてしまった。
この国の人達は日本人にはナイスなのだ。
大事にしなくっちゃ。それにしても気に入らないのは
えばったおっさん達である。
# by gokurakucyo | 2015-02-04 23:36 | Comments(0)

ゼンダ城の虜。

急に眼の手術をすることになり、日本帰国を延期することになった。手術後大事をとって家にいた後、暫く何も出来ず、去年、日本人会の年末の古本市で10冊1ドルの本の山のなかから大昔読んだゼンダ城の虜を見つけかってあったのを片目で気楽に読み始めた。ところがこれがほんとに面白い。たしか中学生くらいのとき紅はこべなどと一緒に読んで面白かった記憶があった。19世紀の騎士道の波瀾万丈の恋物語。王様そっくりな主人公が架空の王国の王と入れ替わり活躍するお話だ。それにしても19世紀のベストセラーが今も読み継がれているというのだからほんとに面白い。当時の人達も手に汗握って読み進んだに違いない。しばらくぶりに読んで、良い時代だったんだな、と思ってしまった。なんせまだ騎士道なんてものが通用し、ラブシーンなんて手にキスするだけでドキドキする世界.お話からすると続編の悲劇の結末まで主人公とヒロインは結ばれる暇がない。これぞロマンスの極みというところ。最近、引っ越したうちのコンドでは机の上に不要品として自由に持ち帰れる中古本の山があり、英語の勉強とばかり、ただで貰って来たロマンスブックを読んで吃驚した。どうりで昔英語の勉強の為にと読んでいたゴシックロマンの事をイギリス人の教師に話したとき、先生達が奇妙な表情をした訳がわかった。なんとゴシックロマンの世界も今に追いついて結構ボルノチックになっていたのだ。私が読んでいたヴィクトリア.ホルトなどはサスペンスの要素はあったけれどこんな生々しい描写は皆無。まったくもってロマンスも進化したというか退化したというか。それにしても19世紀の約束事の中での優雅なやりとりはロマンスの舞台にはぴったり。久々にはらはらどきどきを楽しんだ.しかしこんな風な騎士道も、背景にある精神は今も続いているのかもしれない。昔の十字軍の世界観が今も名残をとどめているようで、ふとヨーロッパの雲行きの怪しさの根底にもあるのではないかと思えたことだった。このお話ロマンスといえども結構な迫力ある殺し合いの世界なのである。
# by gokurakucyo | 2015-01-17 00:47 | Comments(0)

寒い日本と涼しい?シンガポール。

2015年もはやすでに6日。
昨年極寒の日本に行き、年末慌ただしくシンガポールに戻って
またまた寒い日本に行く予定。
今年の雨期のシンガポールは雨が多い。あまり暑くない。
それにしても日本は寒かった。その寒い中、シンガポールから
日本の喫茶店を見たいとの要望で表参道のカフェ巡りを
表参道の賃貸業者の知人にお願いした。
シンガポールでカフェをープンしたいとのことで
マーケットリサーチを兼ねての探訪だ。
最近のカフェは喫茶と洋服や小物のショップなどの
販促も兼ねている店がトレンドらしい。
レクサスのカフェは時間がなくて食事が出来なかったけれど
魅力的に思えたし、お腹がいっぱいになって食べられなかった
アップルパイのお店も次回訪ねてみたい。
年末に頼まれた帰国直前におつかいものにする白いイチゴ
(なんと18個で6000円もした!)をミッドタウンまで
買いにいったけれど寒くてあまり歩き回れなかった。
久々に松濤の観世能楽堂でお能も見たが、あまりに
古くて、おトイレがいまだ和式だけというのも吃驚。
観世能楽堂はこけら落としの時に着物を着て行き
おトイレが綺麗な印象があったけれどいまはぐらっと
きたら怖いくらいの華奢な印象。あっという間に時間が
経ってしまった。それでも脇正面の前から2番目の席で
見ていると回りで謡を口ずさむお年寄り、私もだけれど
結構いる。年末ぎりぎりににシンガポールに戻ったので
慌ただしくシンガポールのお正月を過ごしたが、去年
美味しくお節料理を戴いたお店が普通の日本食レストランに
変わってしまい、急遽お雑煮を作る事に。
間に合わせに、高島屋で蒲鉾と出し巻きなどを
買い込み、白いお皿に紅白なます等を盛って気分だけ
お正月。でもお屠蘇だけは三輪明神様からいただいた本物。
かろうじてお正月気分。でも正直日本で友人達と会食して
いたので日本食はやっぱり日本じゃないと、と思って
しまう。3日には太極拳仲間のシンガポール人のご招待で
ハイアットのランチにお呼ばれ。
今日は友人のシンガポール人に成城で買ったカステラを
お土産に渡して彼女に連れられてスタジアム近所のモールの
タイ料理に。二人して夜はご飯と味噌汁だけよね、と
言う話になった。彼女の車で送ってもらおうと外にでた
とたん、ものすごい雨。前が見えないくらい。
シンガポールのシャワーは本当にどしゃぶりだ。
でも1時間とは持たないからね、と馴れたもの。
今日は不動産が趣味の彼女の案内でイーストエリアの物件を
説明され、シンガポールの今と日本について色々話した。
今年もきっと突然の激しい雨が降るだろうけれど、
でも降っている間も走っている車は止めることができないだろうし
とても危険だけれど止まる訳にもいかない。
いつか雨がやむのを待つしかないのだ。
# by gokurakucyo | 2015-01-06 23:50 | Comments(0)

python。

昨日フェスブックをみていたらトルコ人の友人がpython
について、彼女の管理事務所からの注意書きをアップ。
なんと、まだ見つかっていないとのこと。
彼女のコンドはリャンコートのすぐ近く。
えーっ、ニシキヘビだわ。
引っ越して彼女のコンドからそんなに遠くないところに
いる私。吃驚してうちのコンドのガードマンに聞いてみたら、
うん、シンガポールにはいっぱいいるよ、とあっさり。
この辺りじゃ見ないけど、そんなに吃驚するほどじゃない、
と言われてしまった。先週から4日ほどビンタン島に行って
いたので、ここは熱帯なんだとは思っていたけれど。
狭い島国のシンガポールだけれど、林立するビル群を見る限り
とても町中でニシキヘビがうろうろするとは考えられない。
ビンタン島は確かにリゾート地で自然が一杯。
とはいえ、汚いイメージのインドネシアとは別世界の高級リゾート地。
行く前は1時間ほどの船旅のインドネシア、と思っていたけれど
ヴィラの滞在は別世界。とても綺麗で整備されている。
海に面したヴィラは各戸にプールがあって、ゆったり作られている。
点在するヴィラはカートで移動。久々に4つ星ホテルでお金を
払ってサービスを受けた気がする。シンガポールとは大違い。
食事もとてもバラエテイがあり野菜も果物もシーフードも新鮮だ。
全身マッサージのサービスはシンガポールの割高スパより
ずっと上手。毎日クリーニングに来てくれるおじさんはとても
器用でタオルで象やウサギ、クロコダイル、番のスワンまで
綺麗な薔薇や赤い花で作ってくれた。天蓋みたいな蚊帳の、
登るにはよいしょのかけ声が必要な高いベッドの上に飾ってくれる。
今は雨期なので去年のモルデイブのように激しいスコールで雨が
部屋に侵入してきたけれど、夜の海を眺めながらの食事時に見た
海中に落ちる紫色の雷は、まるで設えられたステージで見るショー
のよう。こりゃ、ロマンチックだわ、と思ってパンフレットを
見たら、海岸で青いカラーに彩られたブルーデイナーやら
特別に設えられた海辺のスペシャルシェフと給仕のサービス
もある。しかし、毎晩、軒に居着いたこうもりととかげの動く
音で目覚めるのには閉口した。まさしく自然を楽しむリゾート。
晴れ間にマングローブツアーに行き、ちょっと熱帯気分。
可愛らしいサルやマングローブの木の上で昼寝をしている蛇
にも遭遇。風をきって進む船も壮快な気分。
マングローブは綺麗な水しか生育しないのであたりはとても綺麗。
インドネシア人は日本人に親切だと思ったらビンタン島には
日本の企業の工場があるという。3ヶ月しかいないのに
現地語をすぐ覚えちゃうのよね、とフェリーの待合室のお姉さん。
待ってる間にメインランドチャイナに遭遇。
凄いでかい声で間無しにしゃべり続け食べ続ける。
人が座っていようがその前を断りもなしに遮ってと通る。
初めて遭遇したけれど、これでは厚かましい日本人のおっさんも
引くだろうと納得。
それにしてもインドネシアは広い。ビンタン島はそんなに大きくない
というが溢れる資源と豊かな土地の潜在能力を垣間見た気がする。
ビンタン島からのフェリーがシンガポールに近づくにつれ、
見慣れたビル群がとても不思議に感じられたことだった。
でもまだニシキヘビはいるんだわ。
# by gokurakucyo | 2014-11-21 14:01 | Comments(0)

シンガポールのカフェ。

先生、日本語検定2級合格したのでお礼にランチをご馳走します!
ボランテイアで教えている生徒さんの嬉しいお誘いでフュージョン料理なる
ものをと、ドウビーゴートの新しいカフェに招待されたのは先週のこと。
引っ越して荷物の端に足を引っかけ思いっきり胸骨の下を打ち
やっと傷のかさぶたもとれたので楽しみにお出かけ。
生徒さん曰く、新しいお店なのでサービスがいいんです。
シンガポールでは一流ホテルといえどもサービスは期待しないいほうがいい
というのは衆目の一致するところ。この国ではサービス概念はないとも。
でもこのお店はマネージャーもウエイターもとても愛想がいい。
予約を入れた時からとても親切だったんですよ、と生徒さん笑ってる。
お昼のコースをいただいたのだけれどお料理はなんとも不思議な味付け。
スタートにグラタンしかない、という。スープは味噌汁にお酒入り?
お魚はメキシカンソースで、デザートの洋梨のコンポートは甘いのだか
塩味なんだかよくわからない。生徒さんの選んだテイラミスは彼、残しちゃった。
牛乳臭いって。健闘してひねりを効かせているいるつもりなんだろうけど。
帰りに生徒さん、多分あの店続かないと思うって。
一生懸命考えて新しいお店を選んでくれたと思うので多感謝。
日本のカフェ文化は優れているとつくづく思う。
西荻や吉祥寺に行けばそこらじゅうに面白くてナイスな居心地のいい
カフェがいっぱいあるし、勿論表参道、下町、地方の何となくローカル色
満載の何気ない喫茶店もなかなかに捨てがたいものがある。
昔、中野にクラシックというまことにクラシックな喫茶店があったのだけれど
もうなくなってしまった。なんせおつりは天井に吊るしたざるから取り出して
渡してくれたりしてちょい不良に憧れる中学生が内緒で通ったものだった。
カフェでご馳走になったあともう一人の生徒さんが突然離婚してしまい
先生、私カフェをしようと思うと言い出した。
それも日本風のカフェにアレンジしたいという。
当地の日本風の喫茶店というか珈琲屋さんは日本というけれど
味も雰囲気も日本のものとは言いがたい。
それで今度日本で喫茶店を案内することになってしまった。
どこにしようかな?私の好みは偏屈親父のとびきり美味しい珈琲屋
さんだけどそれじゃシンガポールでは売れないだろうな。
# by gokurakucyo | 2014-10-27 23:32 | Comments(0)

シンガポールの徒然を綴っています。


by ストレリチア